【2026年10月版】ウォーターサーバーとオール浄水器、4人家族の10年総額を比べてみた

キッチンの蛇口から浄水をグラスに注ぐ様子。奥にはウォーターサーバー
結論:10年総額は近い。違いは「どこまでの水をカバーするか」
先に結論です。4人家族が飲み水・料理用に1日あたり計2L(月60L)を使う条件で計算しました。
ウォーターサーバー(コスモウォーターの公開価格)の10年総額は約120.0万円(税抜)。アールスペースのオール浄水器は約113.1万円(税抜・2026年12月末までのお申し込みの場合)でした。
金額だけ見ると、大きな差ではありません。ただし、ウォーターサーバーが届けるのは「ボトルに入った飲み水」、オール浄水器は「家じゅうの蛇口から出る水」です。
同じくらいの費用で、カバーする範囲がまったく違う。ここが今回いちばんお伝えしたいポイントです。
こんにちは、西園寺ケンです。数字は好きですが、数字だけで決めるのはもっと危ない、と思っている人間です。今日は計算の条件をすべて開示したうえで、比べてみます。
最新情報(2026年10月31日確認)
水道水の安全をめぐっては、PFAS(有機フッ素化合物)がこの1〜2年でよく話題になりました。環境省はPFASについて、次のように説明しています。
「有機フッ素化合物のうち、ペルフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物を総称して「PFAS」と呼び、1万種類以上の物質があるとされています。」 ※1
また、水道の水質に関する国の所管も変わっています。厚生労働省のページには、こう書かれています。
「水道対策は、令和6年4月1日より、国土交通省及び環境省へ移管されました。」 ※2
水質の最新情報を調べるときは、いまは環境省(水質基準)と国土交通省(水道整備)のページを見るのが近道です。
なお、オール浄水器のPFAS除去性能については、試験資料に基づき別の記事で公開する予定です。
計算の条件は?(算定条件)
比較をフェアにするため、条件を先に書いておきます。
・期間:10年(120か月)
・家族構成:4人家族(人数別の試算は後半で紹介します)
・ウォーターサーバーの使用量:飲用・調理で1人1日500ml×4人=1日2L、月60L(12Lボトル5本)
・ウォーターサーバーの価格:コスモウォーター公式サイトの公開価格「ボトル単価12L 2,000円(税込2,160円)」。サーバーレンタル料・送料は同サイトで0円と表示
・オール浄水器の価格:月額8,600円(税抜)、初期費用は2026年12月末までのお申し込みで9.9万円(税抜)(通常36.3万円(税抜))
・含めないもの:電気代(後で別に紹介)、水道代、オプション料金、引っ越し・解約にかかる費用、将来の値上げ
・価格の確認日:2026年10月31日
10年総額は、月額・初期費用ともに税抜で計算しています。
ウォーターサーバーの水は飲食料品のため、公開価格の税込表示は8%の軽減税率で計算されています(2,000円→2,160円)。オール浄水器の月額は税込にすると10%で9,460円です。
4人家族・10年総額の比較グラフ(税抜、2026年10月31日時点の公開価格で算定)
10年総額の比較表
【10年総額(税抜)】
・オール浄水器(2026年12月末までのお申し込み):初期費用9.9万円(税抜)+8,600円×120か月=1,131,000円
・オール浄水器(通常の初期費用の場合):初期費用36.3万円(税抜)+8,600円×120か月=1,395,000円
・ウォーターサーバー(コスモウォーター、月5本):2,000円×5本×120か月=1,200,000円
・参考:ウォーターサーバー(プレミアムウォーター、公開価格の「月12.5L×2本ご利用の場合 3,780円/月~」):3,780円×120か月=453,600円(月25L。4人で1日2Lには足りない量です)
【税込で見た場合の目安】
・オール浄水器(2026年12月末までのお申し込み):月額9,460円×120か月=1,135,200円+初期費用108,900円=1,244,100円
・コスモウォーター月5本:10,800円×120か月=1,296,000円
【カバーする水の範囲】
・ウォーターサーバー:サーバーから出す飲み水だけ
・オール浄水器:キッチン、洗面所、お風呂など、家じゅうの蛇口の水
浄水が家じゅうに届くイメージ。お風呂やシャワーの水も対象になる
家族の人数が変わると、総額はどう変わる?
ウォーターサーバーは「使った分だけ」、オール浄水器は「人数に関係なく定額」です。この違いは、家族の人数で大きく効いてきます。
同じ価格(12Lボトル2,000円(税抜))で、人数別に10年総額を試算しました。
・2人暮らし(月2本・24L):2,000円×2本×120か月=480,000円
・4人家族(月5本・60L):2,000円×5本×120か月=1,200,000円
・6人家族(月8本・96L):2,000円×8本×120か月=1,920,000円
・オール浄水器(人数によらず):1,131,000円(2026年12月末までのお申し込みの場合)
2人暮らしの本数は、コスモウォーター公式サイトの料金シミュレーション「例えば2人暮らしの場合 月々の料金 4,000円」(コップ1杯190ml、1人当たり毎日2杯ずつで換算)に合わせました。
6人家族は、4人家族と同じく1人1日500mlで計算しています(月90L→12Lボトル8本)。
家族人数別・10年総額の試算グラフ(税抜)
2人暮らしなら、ウォーターサーバーのほうがはっきり安くなります。逆に、家族が多い家庭や、料理にもたっぷり水を使う家庭では、定額のオール浄水器のほうが総額を抑えやすくなります。
1Lあたりで見るとどう違う?
コスモウォーターの公開価格では「500mlあたり83円(税込90円)」と表示されています。家族が増えたり、料理に使う量が増えたりすると、そのぶん月額も上がります。
一方、オール浄水器は月額8,600円(税抜)の定額で、使う量では料金が変わりません。たとえば月60Lだけで割ると1Lあたり約143円(税抜)です。
ただ実際には、お風呂や洗面、洗濯の水も含めて家じゅうで使うので、量で割った単価はずっと小さくなります。単純な単価比較が向かないのは、この「対象範囲の違い」のためです。
電気代はかかる?
ウォーターサーバーは、冷水・温水をつくるために電気を使います。コスモウォーターの公式サイトでは、スタンダードモデルの「1か月の電気代」を709円と掲載しています(算定条件は同サイトの注記を参照)。
この数字で10年分を計算すると、709円×120か月=85,080円です。先ほどの10年総額には含めていないので、ウォーターサーバーを選ぶ場合はこの分を上乗せして考えてください。
手間はどれくらい違う?(受け取り・保管・交換)
ウォーターサーバーは、重いボトルの受け取り・保管・交換が定期的に必要になる
費用と同じくらい、毎日の手間も大切な比較ポイントです。
ウォーターサーバーの場合、12Lボトルは水だけでも約12kgあります。4人家族・月5本なら、毎月5本を受け取り、置き場所に保管し、サーバーにセットする作業があります。
コスモウォーターのように足元でボトルを交換できるモデルもありますが、受け取りと保管はどうしても必要です。配送日に家にいられるかどうかも、地味に効いてきます。
オール浄水器は、水道の元に取り付けるので、ボトルの受け取り・保管・交換はありません。カートリッジの交換は3年に1回で、株式会社アールスペースが実施し、料金に含まれています。
設置スペースはどれくらい必要?
ウォーターサーバーは、室内に置き場所が必要です。コスモウォーターの公式サイトに掲載されているモデルでは「幅30cm 奥行34cm 高さ110cm」とされています。
これに加えて、予備ボトルを置くスペースも考えておく必要があります。月5本使うなら、届いたボトルを置いておく場所がそれなりに要ります。
オール浄水器は、家の外や水道メーターまわりなど、水道の元に設置します。室内の床を使わない一方で、設置できるかどうかは配管の状況によります。ここは無料下見で確認するのが確実です。
無料下見のイメージ。水道の元まわりの配管を確認する
ウォーターサーバーが向いている家は?
正直に書きます。次のような家は、ウォーターサーバーのほうが合っていることがあります。
・賃貸住宅で、配管の工事ができない
・冷水・温水をすぐに使いたい(ミルクづくり、お茶をよく飲む等)
・飲み水だけ変われば十分で、お風呂や洗面の水にはこだわらない
・1〜2人暮らしで、使う量が少ない
・転勤などで数年以内に引っ越す予定がある
オール浄水器が向いている家は?
一方で、次のような家はオール浄水器を検討する価値があります。
・持ち家(戸建て)で、長く住む予定がある
・料理や飲み水だけでなく、お風呂やシャワーの水も気になる
・重いボトルの受け取り・交換・保管が負担になっている
・家族が多く、水を使う量が多い
・カートリッジ交換など、メンテナンスを自分でするのが面倒
家族の食卓のイメージ。料理や飲み水に使う水もまとめてカバーできる
家じゅうの水が変わったことで「料理の味が落ち着いた」「ボトルを運ばなくてよくなった」と感じる方もいます。
感じ方には個人差がありますので、まずは自分の家に合うかを確かめるところから始めてみてください。
10年の間に気をつけたい「見えない費用」は?
ウォーターサーバーでは、プランによって最低利用期間や解約金、配送の手数料が決められていることがあります。
たとえばプレミアムウォーターの料金ページでは、プランごとに「最低利用期間:5年」と表示されています。申し込む前に、料金ページの注記まで読んでおくと安心です。
オール浄水器は最低利用期間がありません。ただし解約時には取り外しの実費(5万円前後)がかかります。
どちらを選ぶにしても、「月額」だけでなく「やめるときにいくらかかるか」まで見ておくのが、10年の比較では大切です。
よくある質問
Q. ウォーターサーバーとオール浄水器、10年でどちらが安いですか?
A. 4人家族・月60Lの条件では、オール浄水器(2026年12月末までのお申し込み)が約113.1万円、ウォーターサーバー(コスモウォーター)が約120.0万円(いずれも税抜)でした。2人暮らしなど使う量が少ない家庭では、ウォーターサーバーのほうが安くなります。
Q. オール浄水器の月額は税込でいくらですか?
A. 月額8,600円(税抜)で、税込では9,460円です。3年に1回のカートリッジ交換の費用も含まれています。
Q. 初期費用はいくらですか?
A. 2026年12月末までのお申し込みで9.9万円(税抜)、通常は36.3万円(税抜)です。
Q. 家族が増えたら料金は上がりますか?
A. オール浄水器は定額のため、家族の人数や使う水の量で月額は変わりません。
Q. 途中でやめることはできますか?
A. オール浄水器には最低利用期間がありません。解約時には取り外しの実費(5万円前後)がかかります。
Q. どの地域で設置できますか?
A. 全国42都府県で、提携施工店が施工します。北海道・青森・秋田・岩手・沖縄は対応地域を順次拡大中です。
Q. PFASはどのくらい除去できますか?
A. 試験資料に基づき、数値は別の記事で公開する予定です。
アールスペースの場合
オール浄水器は、月額8,600円(税抜)・最低利用期間なし・3年に1回のカートリッジ交換込みのサブスクです。
初期費用は2026年12月末までのお申し込みで9.9万円(税抜)(通常36.3万円(税抜))。全国42都府県で提携施工店が施工します。
わが家の配管で設置できるか、ウォーターサーバーと比べてどうかは、無料下見やLINEでのご相談で確認できます。
料金と無料下見のお申し込み:https://base.rspace.info
関連記事:「ペットボトル、ボトル型ウォーターサーバー、浄水型、オール浄水…選び方マップ」もあわせてどうぞ。
執筆者・確認日
執筆:西園寺ケン(アールスペース コラム担当)
価格・引用の確認日:2026年10月31日(各社の価格は変わることがあります。最新の料金は各社公式サイトでご確認ください)
参考文献・出典
※1 環境省「有機フッ素化合物(PFAS)について」 https://www.env.go.jp/water/pfas.html (2026年10月31日閲覧)
※2 厚生労働省「水道対策」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/topics/bukyoku/kenkou/suido/kijun/index.html (2026年10月31日閲覧)
※3 コスモウォーター「料金について」 https://www.cosmowater.com/price/ (2026年10月31日閲覧)
※4 コスモウォーター 公式サイト(モデル寸法・1か月の電気代) https://www.cosmowater.com/ (2026年10月31日閲覧)
※5 プレミアムウォーター「料金プラン」 https://premium-water.net/price/ (2026年10月31日閲覧)
※6 オール浄水器(株式会社アールスペース) https://base.rspace.info



