水道水の現状──見た目は透明でも安心とは限らない
- 西園寺ケン

- 14 時間前
- 読了時間: 5分

目次
透明なはずの水に感じる違和感
家族の肌が教えてくれたこと
残留塩素とPFAS、見えないリスクの正体
“安心できる水”を選ぶということ
1.透明なはずの水に感じる違和感
朝、キッチンで蛇口をひねった瞬間。ふわりと立ち上がる独特の匂いに、思わず顔をしかめたことはありませんか?それは、水道水に含まれる「残留塩素(カルキ)」のにおい。プールのような香りに、「あれ、なんだかいつもより強いかも」と感じた経験、きっと誰にでもあるはずです。
塩素は、細菌を殺菌するために欠かせない成分。けれども、濃度が高すぎると、私たちの肌や髪にまで影響を及ぼすことがあります。手を洗ったあと、なんとなく手の甲がつっぱる。洗顔後に肌が乾くスピードが早くなった気がする。そんな小さな違和感が、積み重なると「もしかして水が合わないのかな?」という不安に変わっていくのです。
特に、関東の水道水は全国でも比較的塩素濃度が高い傾向にあります。人口が多く、水が各家庭に届くまでの距離が長いため、途中で菌が繁殖しないよう塩素をしっかり加える必要があるからです。そのため、蛇口に届く頃には殺菌力が十分でも、刺激も少し強め。季節によっては「今日はちょっとツンとするな」と感じる日があるのも、このためです。

2.家族の肌が教えてくれたこと
私が本格的に「水の質」を意識しはじめたのは、子どもの肌荒れがきっかけでした。寒い季節になると、入浴後に頬や腕が赤くなり、かゆそうに掻いてしまう日が増えていきました。保湿を丁寧にしてもなかなか治らず、皮膚科の先生に相談したときに言われた言葉が、「もしかすると、水道水の塩素が刺激になっているのかもしれませんね。」
正直、驚きました。それまで「水道水=安全で清潔」と信じて疑わなかったからです。でも確かに、お風呂あがりに肌がピリッとする感覚が自分にもありました。それ以来、我が家では試しに蛇口に小さな浄水器を取り付けてみることに。
すると数日後には、あのツンとした匂いが消え、お茶やコーヒーの味までまろやかに変わりました。そして一番嬉しかったのは、子どもの肌がゆっくりと落ち着いていったこと。「水が変わるだけで、暮らしが変わる」――その実感が、私の中で確かな確信に変わっていきました。
ある友人も、「シャワー後に髪がきしむのが嫌で浄水シャワーヘッドに変えたら、トリートメントの効果が続くようになった」と話していました。特に女性や子どもにとって、水の刺激は想像以上に敏感に響くもの。毎日肌に触れるものだからこそ、ほんの少しの違いが大きな差を生み出します。

3.残留塩素とPFAS、見えないリスクの正体
水道水の安全を守るために使われている残留塩素。その濃度は法律で定められており、蛇口で0.1mg/L以上を保たなければならないと決まっています。これは感染症を防ぐために必要な最低限の濃度。しかし、近年は水質維持のために地域や季節によっては1.0mg/L近くまで上昇する場合もあり、「安全」と引き換えに、肌への刺激やカルキ臭が強まるケースも増えているのです。
また、最近注目されているのが**PFAS(ピーファス)**と呼ばれる物質。フライパンのコーティングや防汚スプレー、消火剤などに使われてきた“有機フッ素化合物”の一種で、自然界ではほとんど分解されないことから「永遠の化学物質」と呼ばれています。
近年、日本各地の水道水や地下水からPFASが検出され、政府も2026年4月から正式な水質基準項目として管理を強化する方針を示しました。関東でも東京都の一部地域や神奈川県、埼玉県などで微量検出が確認されています。現時点ではすべて国の暫定基準(50ng/L以下)を満たしており、すぐに健康被害が出るものではありませんが、専門家の間では「長期的な蓄積による影響」が懸念されています。
つまり、“今は安全”でも、“ずっと安心”とは限らない。だからこそ、「自分たちの家庭に合った水」を考える必要があるのです。
塩素やPFASのように、目に見えないものほど気づきにくい。でも、確実に私たちの暮らしの中に入り込んでいる。そんな現実が、静かに広がっているのです。

4.“安心できる水”を選ぶということ
私たちアールスペースは、水の「安全」と「やさしさ」を両立させることを大切にしています。それは、ただ“きれいな水”をつくるためではありません。毎日の洗顔、料理、お風呂――そのすべてが、家族にとって心地よく、安心できる時間であってほしいからです。
私たちは“水の質”を「暮らしの質」と捉えています。安全基準を満たしている水でも、塩素や化学物質に敏感な人にとっては、刺激を感じることがあります。だからこそ、安心のその先にある“やさしさ”を届けたいのです。
浄水器は、ただの設備ではありません。それは「家族を想う選択」そのものです。赤ちゃんのミルクを作るとき、敏感肌の家族を守りたいとき、大切な誰かのために安心な水を選ぶ。そんなやさしい気持ちを、アールスペースは応援しています。
水は、暮らしのすべてを包み込むもの。見えないけれど、確かに私たちの心と体を支えています。だからこそ、私たちは**“見えない不安を、見える安心に変える”**ことを使命に、今日も水と向き合い続けています。
これからもアールスペースは、“水のやさしさ”をもう一度見つめ直し、すべての家庭に、安心と笑顔を届けていきます。

結び
見た目は透明でも、安心とは限らない。けれど、少しの工夫と選択で、水はもっとやさしくなる。私たちの暮らしに寄り添う“水”を、もう一度見つめてみませんか?その一杯の水が、あなたと家族に小さな「安心」を運んでくれますように。
